沖縄科学技術大学院大学学位記授与式

 この度、2019 年 5 月 25 日に第二回学位記授与式が執り行われます。博士課程修了生を世に送り出す本式典は、本学にとって記念すべき日となります。


The University

沖縄科学技術大学院大学とは

 沖縄科学技術大学院大学は、世界の50を超える国と地域からの教職員・学生が集う国際色豊かな大学院大学であり、教員の 6 割以上が海外出身者です。学内の公用語は英語で、世界の学術界、産業界で活躍できる卓越した若き科学者を輩出することを目指しています。また、従来の大学に見られる学部間の壁を取り払い、教員や研究員、学生間で発想や知識、研究手法や経験を共有することにより、知の創出を図ることに尽力しています。実際、異分野の科学者たちが各々の専門性をもって協働することにより、新たな研究領域が生まれています。

 さらに、研究成果を迅速かつ効果的に、産業界およびベンチャー企業へ技術移転し、実用化につなげるため、沖縄県および産業界との緊密な連携を図り、先端技術産業を主体とした、地域における自立的経済発展に寄与することを目指しています。このような大学院大学を擁する沖縄は、今や科学技術の一拠点として世界的に認知され始めています。


Close-up of the weaver's hands as she makes the red and white obi sash.

アカデミックローブ

 アカデミックローブと呼ばれる式服は、ヨーロッパで大学が誕生した時代に遡る長い歴史をもつ伝統です。当初、学生や教授らが制服として着用したものでしたが、近年では大学で執り行われる式典などの正式な場でのみ見られるようになりました。

 OIST初の学位記授与式以来使っているOISTアカデミックローブは、すべて学生によるデザインで、OISTカラーである赤、白、黒を取り入れた仕上がりになっています。背中にかかる部分であるフードは卒業生のみが着用することができます。地元で製作されたグーシ花技法を用いたミンサー織りの生地を使用し、これも同様に赤、白、そして黒でOISTカラーを表現しています。帯地のデザインには、地元に代々伝わる「縁起」の意味を持つ模様の中に、金運と招福を意味する「金花(ジンバナ)」、長寿を意味する「風車花(カジマヤーバナ)」に加え、科学を象徴する正弦波を織り込みました。

 帯地には、手染めの施された綿糸が使用され、読谷山花織事業協同組合で読谷山花織の伝統を守る我喜屋氏により、心を込めて手織りされています。この度、アカデミックローブ製作にご協力いただきましたことに心より御礼申し上げます。

プログラム

2019年5月25日 土曜日
OIST 内講堂

2:00 pm

  • 開式・前奏

2:10 pm

  • 挨  拶 OIST 学長 ピーター・グルース
  • 祝  辞 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当)宮腰 光寛様
  • 祝  辞 沖縄県知事 玉城デニー様
  • 祝  辞 ポール・ナース卿, ロンドンのフランシス・クリック研究所所長

2:50 pm

  • 名誉学位記授与
    マックス・プランク進化人類学研究所所長 スバンテ・ペーボ教授

3:10 pm

  • 間  奏

3:20 pm

  • 休  憩

3:35 pm

  • 間  奏

3:40 pm

  • 学位記授与 OIST研究科長 ウルフ・スコグランド教授

4:30 pm

  • 修了生代表 イェシカ・ヴェレーナ・シュルツェ博士

4:35 pm

  • 告  辞 OIST理事会議長 チェリ-・マレイ博士

4:40 pm

  • 後  奏

4:45 pm

  • 退場後閉式

祝辞

白髪の男性。背景の遠くには施設と人々が見える。

ポール・ナース卿

2001年ノーベル生理学・医学賞
ロンドンのフランシス・クリック研究所所長

 ポール・ナース卿は真核細胞周期がどのように制御されているかを研究してきた遺伝学者および細胞生物学者です。彼の主な研究は、サイクリン依存性キナーゼとそれらが細胞生殖をどのように調節するかに関するものでした。彼はロンドンのフランシス・クリック研究所の所長であり、英国王立協会の会長、王立がん研究基金の最高責任者、およびロックフェラー大学の学長を務めています。彼は2001年のノーベル生理学・医学賞をリーランド・ハリソン・ハートウェル博士とティム・ハント博士と共に受賞し、アルバート・ラスカー医学研究賞、ガードナー国際賞、ルイ・ジャンテット医学賞、および王立協会のコプリ・メダルを受賞しました。1999年に英女王によって騎士とされ、フランスから2003年にレギオン・ドヌールを、また日本から2018年に旭日章を受章されました。彼は、首相と内閣に助言しつつ、科学技術評議会で15年間勤務し、現在は欧州連合の最高科学顧問であり、大英博物館の理事でもあります。ポール卿はグライダーとビンテージ飛行機も操縦できるブッシュパイロット(空港以外の不整地へ運航するパイロット)の資格を持っています。彼はまた劇鑑賞、山歩き、博物館や美術館鑑賞、そしてスロージョギングも趣味として好まれています。

 ポール・ナース卿はティム・ハント卿によって紹介されます。

修了生

  • ラシュミ ピリヤ アナンダ バブ

    指導教員:
    髙橋 智幸教授

    副指導教員:
    ジェフ・ウィッケンス教授

    研究ユニット:
    細胞分子シナプス機能ユニット

    学位論文:
    Functional roles of microtubules in a giant presynaptic terminal

  • クリス ラインケ

    指導教員:
    銅谷 賢治教授

    研究ユニット:
    神経計算ユニット

    学位論文:
    The Gamma-Ensemble - Adaptive reinforcement learning via modular discounting

  • ドンロン ザン

    指導教員:
    グスタボ・ジョイア教授

    研究ユニット:
    連続体物理学研究ユニット

    学位論文:
    Spectral theory of turbulent flows 

  • イレイン ウォン

    指導教員:
    ケシャヴ・ダニ教授

    研究ユニット:
    フェムト秒分光法ユニット

    学位論文:
    Ultrafast spatiotemporal control of photocarriers in doped semiconductors

  • カラレ チョラ

    指導教員:
    新竹 積教授

    研究ユニット:
    量子波光学顕微鏡ユニット

    学位論文:
    Development of an SPH variant of implicit LES for studying wave energy transport

  • ツァイミン ルー

    指導教員:
    佐藤 矩行教授

    研究ユニット:
    マリンゲノミックスユニット

    学位論文:
    Comparative genomic studies on Dicyema japonicum: the phylogenetic position of dicyemids and the genomic adaptations to parasitic lifestyle

  • レイイン リン

    指導教員:
    デニス・コンスタンチノフ准教授

    研究ユニット:
    量子ダイナミクスユニット

    学位論文:
    Transport properties of strongly correlated 2D electrons confined in microchannels

  • レイシン リー

    指導教員:
    ベアン・クン准教授

    副指導教員:
    グレッグ・スティーブンズ准教授

    研究ユニット:
    光学ニューロイメージングユニット

    学位論文:
    Nature and source of animal spontaneous behaviors: Insights from psychobehavioral development and neuronal population dynamics in mice

  • 鈴木 パトリシア姫香

    指導教員:
    御手洗 哲司

    副指導教員:
    エヴァン・エコノモ准教授

    研究ユニット:
    海洋生態物理学ユニット

    学位論文:
    Spatial genetic structure in the coral genus Galaxea (Euphyllidae) and their associated Symbiodiniaceae communities

  • イェシカ ヴェレーナ シュルツェ

    指導教員:
    銅谷 賢治教授

    研究ユニット:
    神経計算ユニット

    学位論文:
    Spatial and modular regularization in effective connectivity inference from neural activity data

  • 濱田 太陽

    指導教員:
    銅谷 賢治教授

    副指導教員:
    グレッグ・スティーブンズ准教授

    研究ユニット:
    神経計算ユニット

    学位論文:
    Serotonergic control of brain-wide dynamics

  • 五十嵐 正和

    指導教員:
    ジェフ・ウィッケンス教授

    研究ユニット:
    神経生物学研究ユニット

    学位論文:
    The role of interhemispheric cortico-cortical connections in bimanual coordination in the rat

  • アブドゥクュム ニルファー

    指導教員:
    ゴードン・アーバスノット教授

    研究ユニット:
    行動の脳機構ユニット

    学位論文:
    Cholinergic interneurons in striatal microcircuit dynamics studied with anatomical and behavioral methods

  • 川村 和人

    指導教員:
    丸山 一郎教授

    研究ユニット:
    情報処理生物学ユニット

    学位論文:
    Forward genetic screen for Caenorhabditis elegans mutants with a progressive decline in adult locomotor function

  • トシフ アハメッド

    指導教員:
    丸山 一郎教授

    副指導教員:
    グレッグ・スティーブンズ准教授

    研究ユニット:
    情報処理生物学ユニット

    学位論文:
    Capturing the nonlinear dynamics of animal behavior with applications to the nematode C. elegans

  • ハイサム モハメッド

    指導教員:
    山本 雅教授

    研究ユニット:
    細胞シグナルユニット

    学位論文:
    Post-transcriptional regulation of circadian rhythm: Involvement of the CCR4-NOT complex

  • イリーナ レショドコ

    指導教員:
    トーマス・ブッシュ教授

    研究ユニット:
    量子システム研究ユニット

    学位論文:
    State engineering in one-dimensional quantum gases

  • ヤーフェイ マオ

    指導教員:
    佐藤 矩行教授

    副指導教員:
    グレッグ・スティーブンズ准教授

    研究ユニット:
    マリンゲノミックスユニット

    学位論文:
    Whole-genome sequence analysis of the evolutionary history of the reef-building coral genus Acropora (Scleractinia, Cnidaria)

  • ギリッシュ ビデシー

    指導教員:
    佐藤 矩行教授

    研究ユニット:
    マリンゲノミックスユニット

    学位論文:
    Genomic insights on secondary metabolism in symbiotic dinoflagellates